【十二と時針シリーズ】丑二つ
目が覚めたとき、僕はどこかの狭い倉庫らしきの中にいた。らしき、というのは判断材料が乏しいことに起因するのだけれど、まあ居住スペースでないことは床を見れば一目瞭然だった。こんな砂塗れのざらついたところで、窓もなく、しかも蛍…
目が覚めたとき、僕はどこかの狭い倉庫らしきの中にいた。らしき、というのは判断材料が乏しいことに起因するのだけれど、まあ居住スペースでないことは床を見れば一目瞭然だった。こんな砂塗れのざらついたところで、窓もなく、しかも蛍…
友達を作るのに必要なものと聞かれて、思い浮かぶのはなんだろうか。 共通の趣味。似た境遇。偶然。容姿。特定の繋がり。他人への興味。寂しさ。優しさ。 色々な答えがあると思う。当時、高校二年生の僕もこのことに関してよく考えてい…